名品発掘 - 221villageと私 -
「季節に楽しむ料理と同じで、その時に手に入れることのできる素材を、その時の料理方法で食事する様な、素材から始まる服」
221village
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221villageデザイナーの坂下氏とは、エディフィス黎明期から関わりがあり、のちにEts. MATERIAUX(知る人ぞ知るお店?)でコンビを結成し、私はバイヤー、坂下氏はオリジナルのデザイナーとして商品開発全般を担った。
その時以来、13年ぶりの取り組みである本企画。
いつものように展示会に訪問し、一通り商品を見させていただいた後、フラッと裏の部屋を覗いた時に見つけてしまったのが今回ベースとなったジャケット。
特に展示会出すつもりもなく、なんとなく裏に置いておいたというジャケットが、いつもの悪い癖でどうしても気になってしまい、試着してみたら最高に良かったというオチ。
実はまだ製品化されていないサンプルだったということで、これまたラッキー。
製品化しない手はなかった。
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開発コンセプトは「シャツのように着られるジャケット」。
まさにそれが具現化されたジャケットであった。
坂下氏の趣向やライフスタイル、ものづくりの姿勢が詰め込まれていた。
こんな、らしさ溢れる名品を隠している理由はなんだったのか??不思議でならなかったけれど、発見できた私は本当にラッキーだったとほくそ笑んだ。
いわゆるダブルブレステッドジャケットのスタイルだけど、ノッチドラペルだったりパッチポケットだったりと不思議な組み合わせなんだけど、全く違和感なく凛とした佇まい。
よく見ると袖口は外側に三つ折り仕上げで、裾はシャツテール。
どう見てもシャツの背中。
Black
Green
三色展開
着心地はシャツそのもの。
タートルネックを合わせれば少し締まった印象に。
ラペルはしっかりとジャケットしています。
適度な張りとドレープが美しい微起毛のリネン素材。
合わせるものも選ばない、フォーマル以外のシーンもOK。
レショップらしからぬ万能アイテムの登場です。
今までシャツジャケットといわれる類のものを敬遠してきた私のような全ての人に一度お試しいただきたい(このジャケットも分類すればシャツジャケット)。
221village
別注 Linen double breasted jacket
1月10日発売
32,000yen +tax
■L'ECHOPPE
■住所 〒107-0062 東京都港区南青山3-17-3
■電話 03-5413-4714
■営業時間 11:00~20:00
■定休日 なし