Tricker's "Town & Country Collection" 第一弾
英国貴族たちがカントリーサイドでの散策やハンティングで使用するために生み出されたカントリーコレクション。
日本での第一次ブームは20年ぐらい前でしょうか?
私自身もカントリーシューズに憧れはあったものの、独特のボリューム感が苦手で敬遠していたけれど、ハーフサイズ小さめを選んでボリュームを抑えるという暴挙に出て「BOURTON」のブラックを購入したのも今では懐かし思い出。
以降、Tricker'sに興味が湧くこともなく街中で見かけても素通りしてきたのですが、とある展示会で久しぶりに目にして「やっぱりいいな」と。
けど、今見てもあのボリューム感には馴染めず、個人的な不満点は変わらずだったけど、なんとなく見過ごすことが出来ず、かなり主観的だけど自分が理想とするカントリーシューズについて考えてみた。
タウンユースが目的なので、タウンユース向けにディテールを見直していく。
極力カントリーらしさを残したいけれど、田舎で狩をするわけでもないしイギリスみたいに雨ばかりなわけでもないので最低限の機能でいい。
ブーツである必要性もないので、ベースモデルは短靴の「BOURTON」一択。
BOURTONを踏襲しフルブローグを基本としつつ、分厚い靴下を履くことを前提にしたような大振りなラストはドレス系のものに変更したい。
大きすぎるメダリオンの穴もラストに合わせたサイズに変更し、太いシューレース用の大きなアイレットもレディースで使用する小振りなアイレットに変更。
カントリーを象徴する機能的なディテールのひとつストームウェルトは、ややオーバースペックなので廃止する。
ウェルト上面のステッチや目付け(ギザギザ部分)に変更はなし。
革は迷わず、カントリーコレクションを象徴するカラーC SHADEをチョイスし、伝統に則りウェルト、コバの側面もC SHADEカラーで揃えてもらう。
そんな思いをTricker'sにぶつけて完成したのがこちら↓
コバの張り出しがシェイプされて理想的なフォルムに。
シャープなトウにカントリーの面影はない。
使用したラストはこちらの6038 Last。
少し厚めのタブルソールと低く抑えられたドレスのラストのミスマッチ感。
ちなみにこちらが原型となったカントリーコレクションのBOURTON。
C SHADEカラーとソールの印象でカントリーらしさを残しながらも無駄なボリュームは排除され完全に生まれ変わり理想的な姿に。
Tricker's
"Town & Country Collection"
と勝手に命名。
コレクションというからには同様のコンセプトでラインナップを広げていかねばです。
L'ECHOPPEのショッピングサイトでも発売中。
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